ラーニングプログラム 海外展開を視野に入れたコンテンツビジネスプロデュースに必要な知識体系とその習得方法の手順を
「キャリア形成プログラム」と「スキーム構築プログラム」に分けて整理して紹介しています。
ラーニングプログラムについて

ファイナンスプロデューサープログラム
キャリア形成プログラム

プロデューサーの役割のひとつが資金調達計画の立案ですが、海外やコンテンツ業界以外からの資金調達も含めて計画しようとする場合には、企業のCFO (Chief Financial Officer / 最高財務責任者) と同様の知識が必要となります。一般的なプロデューサーにとっては、これらの知識は大まかに知っておけばよい内容ですが、実際に資金調達実務を担う場合には十分な理解が求められます。そして、それに加えてコンテンツ業界特有の知識を身につけておくことで、実践的な資金調達実務の責任者となることができます。

chart_finance_producer.jpg

財務三表の構造

財務三表は、貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書の3つの書類からなる。まずはこれらの構成を理解することが必須となる。

商業簿記・会計学

会計面を運用する上では実務的な知識が必要であるが、これらに関しては、日商簿記検定のカリキュラムが最も適当である。簿記初級のカリキュラムを入り口として、簿記3級、簿記2級と進んでいくことが望ましい。
全体を通じて、個別会計処理に関するところまでは不要だが、簿記2級の商業簿記のうち会計学の範疇において、税金計算、財務諸表の区分表示、株式会社会計に関して触れられているため、できればここまでは把握しておきたい。

キャッシュフロー計算

いわゆる勘定あって銭合わずというが、P/LとC/Sのずれは、資金調達担当者にとって特に重要である。この分野においては、簿記の側面よりも財務の側面から学んでいったほうがわかりやすいだろう。また、資金収支表や資金運用表の知識は、一般的なCFOにとっても不可欠な事項である。

原価計算

コンテンツの製作に関する制作経理においては、原価計算初級の知識が役に立つ。特に原価計算初級の範囲のうち、利益計画における考え方は押さえておきたい。上位のカリキュラムとして簿記2級、簿記1級もあり、この中で触れられている知識としては、損益分岐点の項目が重要であるが、これ以外は直接的にはあまり関係はない。

損益分岐点分析

損益分岐点分析と入金キャッシュフローとの関係について学んでおくことは、予算計画の立案において特に有効である。

金利・利回り

投資家に対して魅力的な投資商品となっているかどうかを説明するためには、リスクを勘案したうえでの期待利回りの提示が必要となる。この金利や利回りの知識については、FP技能検定や証券アナリストといった資格試験の範囲にもなっているが、これらの試験範囲すべてを押さえる必要はなく、金利計算や利回り計算といったキーワードを軸とした実務的な書籍が適当である。

Excelの実践的活用

実務的にはExcelの機能を活用したシミュレーションを行うことが必要となるため、財務関数などの使用方法を実践的に身につけておきたい。

コンテンツ回収モデル

投下した資金の回収 (リクープ) はコンテンツビジネスを成立させるうえで特に重要となる分野であり、きちんと理解して身につけておきたい。

コンテンツ会計税務

コンテンツ分野の会計税務に関しては、これまでの経済産業省事業において作成された以下の3冊を読んでおきたい。ただし、国際税務に関しては国ごとに税制が異なり、改正も頻繁に行われているため、最終的には専門家の意見を仰ぐようにしておきたい。

コンテンツ制作費

コンテンツ分野の制作費の計算はプロジェクト単位で行われるため、会計面から見ればそれほど複雑ではない。それよりも制作費としてどのような項目が発生するのかという点が重要である。