マッチムーブとは、実写の映像素材と3DCGのデジタル映像素材をコンポジット(合成)する際の、実写カメラの動きや被写体の動きをデータとして推定するための技術のことである。デジタル技術を活用する映像制作が普及している今日の映像制作においては、マッチムーブは重要な要素技術となっている。本書では、このマッチムーブ技術のプロダクションにおける使い方を解説している。マッチムーブを利用するときの撮影に関する説明、マッチムーブにおける問題点と回避方法など、制作現場における重要な情報が記載されている。プロデューサーは、制作フローを知り制作の難易度を理解することで、適正な予算見積もり及び工程管理が可能となる。その意味で、本書はプロデューサーにとっても有用である。