本書では、コンピュータアニメーション制作において、モーションキャプチャー を導入するために必要な基礎知識を解説している。映画「アバター」など、デジ タルアクターがリアルに演技をするような作品を紹介しながら、データの構造な ど実践的な説明がなされている。まず、モーションキャプチャーを行うために、人の骨格構造を解説し、骨格のどの部位をデータとして取得することが重要かを 説明している。次に、モーションキャプチャーシステムで取り込んだモーション データから、いかにキャラクターにデータを割り付けていくかを解説している。 プロデューサーは、詳細を知る必要はないが、映画「アバター」のようにリアル な映像で用いられるデジタルアクター制作の重要な工程を理解することができ る。その意味で本書は有用である。