本書は、5.1チャンネルによるサラウンド音響の収録からミキシングに至るまでのテクニックを解説した書籍である。デジタルシネマやデジタル放送におけるサラウンド音響に関する記述も含まれる。特に第5章におけるサウンドデータのフォーマットについての解説では、SMPTEやITUの標準化で規定されている仕様の解説などもあり、プロダクションやポストプロダクションの現場にとって知っておくべき情報が丁寧に解説されているので、非常に有用である。