本書は、映画撮影現場の様々な立場(プロデューサー、監督、俳優、など)からのコメントを交えて、映画撮影現場で守るべき言動について解説している。その目的は、莫大な資金を投じてコンテンツ開発をしているため、最適な環境で効率よく作業を実行するためで、現場での無駄を最小限におさえるためのノウハウが数多く含まれている。勝手な判断、立場を逸脱した言動、準備不足による非効率化が、結果的に撮影を工程通りに実施できず予算がオーバーすることにつながることが、はっきりと記述されている。プロデューサーは、撮影現場を最適化するためのノウハウを知っておくべきであり、その意味で本書は貴重である。