本書は、映像制作における照明デザインに関する専門書である。照明機器の種類、照明の演出的なテクニック、撮影現場における問題と解決方法など、撮影時に必要となる照明を扱うための基礎知識が網羅されている重要な書籍である。プロデューサーは、シーンごとに必要な機材の見積もりと管理が必要であるが、本書では照明の機材や設定の方法が解説されているので、撮影シーンにおける照明機材や照明設定に必要となる時間を予測できる情報が含まれている。スタジオ撮影と屋外撮影、合成を前提とした撮影など、様々なシチュエーションについて説明している点がよい。残念ながら、最近注目されているLED照明については記述がない。