本書は、映画やゲーム製作のパイプライン (制作プロセス) に特化した書籍である。制作パイプラインについての基礎知識に加え、データ管理からレンダリング管理まで制作を支えているITインフラの基本を理解するために執筆されている。また、本書では制作に関わるソフトウェアの選定についても解説している。
本書は、映画やゲームなどをチームで制作する際に必要なプラットフォームとなるプロダクションパイプラインについて、構築する方法から活用方法までを解説している。映画制作向けパイプライン、ゲーム向けパイプラインは、共通点と特有なプロセスがあるため、映画やゲーム製作のパイプライン(制作プロセス)の特徴を紹介しているので、これから映画制作あるいはゲーム制作の体制を構築しようとする人には、必読書である。また、制作を管理するプロダクションマネージャーは、パイプラインをどのように効果的に活用するかを理解することができ、制作全体のマネジメントを支えるために不可欠な知識となる。本書は、やや技術的に書かれているが、パイプラインの管理、契約など技術以外の重要な項目の説明があるので、現場で役にたつ一冊である。