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CINEMA ANIMESteven T. Brown

現代の映像文化の先端をゆく日本アニメについての論考9編を集めた書。アニメにおけるアイデンティティ、身体、ポスト・ヒューマンについての考察が詳細になされている。編者は、オレゴン大学にて日本文学、ポピュラーカルチャー批評の教鞭を執るスティーブン・ブラウン氏。

目次

 1.「アニメを上映する」ー スティーブン・ブラウン

第I部 アニメの文化政治学
 2.「『すみません、どちら様ですか?』:今敏作品におけるパフォーマンス、
   凝視、女性について」 ー スーザン・ネイピア
 3.「アニメ・マンガのアメリカナイゼーション:ポップカルチャーを交渉する」
   ー アントニア・レヴィ
 4.「めぐろエンプレスの誕生:アヴァン・ポップアニメ『TAMALA2010』を
   解読する」 - 巽孝之

第II部 アニメ表象におけるポスト・ヒューマンの身体
 5.「フランケンシュタインとサイボーグメトロポリス:SF物語における身体と
   都市の進化について」 - シャラリン・オーボウ
 6.「アニメの身体とサイバネティック自己:『アニマトリック』とポスト・
   ヒューマンの問題」 - カール・シルヴィオ
 7.「たっくんの想像するロボット:『FLCL』における思春期」
   - ブライアン・ルー

第III部 アニメとシネマの限界
 8.「初めて、ファルスとして― デジタルアニメとシネマの反復について」
   - トマス・ラマール
 9.「『こちらが、シネマトグラフの仕掛けです』:束芋のインスタレーションに
   おける持続性、モダニティ、江戸文化」 - リビア・モネット

基本情報

ページ数
268ページ
出版社
Palgrave Macmillan
言語
英語
発行年
2008年
ISBN10
0230606210
ISBN13
978-0230606210