本書は、アメリカのタレントエイジェンシーのオーラルヒストリー(口述誌)である。1930年代から2000年代の間、エージェントとして活躍した数十人とのインタビューを通じて、各時代の社風や仕事の環境が描かれている。何十年間も体制が変わらないことで悪名高いエージェンシーのシステムでは、どんなに学歴が高い人でも全員郵便室で働き始め、最低賃金しか支払われない。お互いに競い合いながら出世の階段を上っていくエージェントの姿が描かれている。