キャリア開発山下勝(青山学院大学経営学部 准教授)
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本稿は、国際コンテンツプロデューサーを志す人材に向けて記したものである。映画製作に寄与し、創造性にあふれた作品を生み出すためには、どのようにしてキャリアを重ねればいいのか。プロデューサーの類型・体系をあらためて定義し、目標とする人材像を考察した上で、そこに到達するための手法を述べていく。創造的な映画コンテンツプロデューサーを目指す上での、一助とされたい。
目次
1. はじめに
2. プロデューサーを分類する2×2軸
3. プロデューサーが成すべき企業家活動
4. 職人型プロデューサー
4-1. 日本とアメリカの職人型プロデューサー比較
4-2. 人材の画一化が招く弊害
5. 職人型プロデューサーの問題点
6. 企業家型プロデューサー
6-1. 分業の枠を越えるためのふたつの方法
7. キャリア形成のための3つの手法
7-1. プロデューサーが学ぶべき3キャピタル
(1) Knowing-whom(人的ネットワーク)
(2) Knowing-why(職業的価値、アイデンティティ)
(3) Knowing-how(スキル、技能)
7-2. 同型的なキャリア形成──仕事の流れの中で価値を獲得する手法
7-3. 相対的な価値形成──他者との比較により価値を獲得する手法
7-4. 創発的なキャリア形成──特定の他者との間で価値を獲得する手法
7-5. キャリアを自覚することの重要性
8. キャリア開発における課題
8-1. 企業家型になるためのキャリアの築き方
8-2. 創発的なキャリア形成の重要性
8-3. 企業家型プロデューサーの将来性
9. 参考資料リスト