本稿は、国際共同製作を行いたいと考えている実務経験者を対象に、2011年3月25日、26日に公益財団法人ユニジャパンが開催した「ハリウッド流ピッチトレーニング in 沖縄」のレクチャーをまとめたものである。この企画は、実践を中心とした集中トレーニングによって「企画の売り込み(ピッチ)」を学ぶための短期研修であり、沖縄国際映画祭と提携して行われた。
講師を務めたのは、香港、北京、ロサンゼルス、ベルリンを拠点として国際共同製作を中心に活動している映画プロデューサーのPhilip Lee氏であり、本稿は氏の発言をテキストに起こしたものである。これをサポートする形で、博報堂DYメディアパートナーズの鈴木智也氏と、電通の木野下有市氏がアシスタントトレーナーとして参加したが、本稿の要約に際しては両氏にご協力頂いた。