映画、アニメをはじめとする映像作品など国内には多数のコンテンツが存在し、現在でも多くのコンテンツ製作が行われている。また、かつて国内で製作されたコンテンツは海外でも高い評価を受けており、再放送されたり、アジアを中心として、現地でリメイク作品の製作を行ったりする動きが多数あるなど、国産コンテンツの利用価値の高さが証明されている。こうした海外での評価を受けて、国内コンテンツの海外進出を積極的に進めていこうという動きは以前よりあるが、なかなか進んでいないのが現状だ。
海外展開が進まない要因としては権利処理の問題が大きいが、さらに突き詰めれば、「関係当事者の権利の一元化が図られていないこと」が最大のネックとなっている。そこで本稿では、権利の一元化を進め、利用しやすい環境をつくるために必要な知識について解説を行っている。