あの映画は何人みれば儲かるのか?松尾 里央
映画、音楽、出版という3大エンターテインメント業界における利益の構造を、会計の視点から浮き彫りにした本。「エンターテインメント業界から提供される商品・作品は、広く世の中で親しまれている。その割に業界事情は、他の業種に比べ知られていない。…ふだん何気なく楽しんでいた世界の裏側を知ると、お気に入りの作品がグッと身近なものに思える。」(本書より引用)という方針のもと、損益分岐というテーマに焦点をあて、「オーシャンズ13」や「ハリー・ポッター」、宇多田ヒカルといった身近な事例を取り上げながら平易に解説する。
目次
第1章 映画業界編(1)『オーシャンズ13』の製作費を賄う損益分岐点
第2章 映画業界編(2)“ジブリ映画”は何回も儲かる。マルチユース
第3章 映画業界編(3)『猿の惑星』の舞台を砂漠に変更。リスク回避
第4章 映画業界編(4)『続・冬のソナタ』の製作費を費用配分する
第5章 音楽業界編(1) 宇多田ヒカルはいくら手にした?印税の計算
第6章 音楽業界編(2) 新人は大物と抱き合わせで。広告宣伝費の管理
第7章 音楽業界編(3) ライブは儲かる?ハコモノビジネスとノルマ
第8章 出版業界編(1) ベストセラーなのに倒産する謎。在庫リスク
第9章 出版業界編(2) 広告収入モデルのフリーペーパーで儲けるには