株式会社QPRでは、経済産業省による委託事業「平成30年度 コンテンツ産業新展開強化事業 (我が国コンテンツの海外展開を図るための多様な資金調達手法に関する検証事業)」の一環として、一般企業がコンテンツ制作者に資金を提供し、企業ブランドの向上を図るための映像コンテンツ (ブランディング映像) の制作を目指す取り組みを実施いたしました。

その中で、宮城県石巻市でオーガニックササニシキの生産・販売を手がけている株式会社田伝むしが、制作者によるブランディング映像の企画提案募集を行い、そこで選ばれたテレビ朝日映像株式会社とともに、ブランディング映像の制作を行っております。

現在、制作された全3話のブランディング映像がYoutubeで公開されております。また、制作を担当したテレビ朝日映像のお2人にお話を伺っております。

○ 田伝むしYoutubeチャンネル

田伝むしのYoutubeチャンネルでは、3話からなるブランディング映像が公開中です。

Youtubeチャンネル：無農薬ササニシキの専門店 田伝むし

田伝むしブランディング映像 第1話「久しぶりのふるさと 初めての田植え」

田伝むしブランディング映像 第2話「緑色の絨毯 特別な空」

田伝むしブランディング映像 第3話「稲は大地をつながっている」

○ 制作会社インタビュー

今回のブランディング映像制作に取り組まれた意義をお聞かせください。

黒木
会社としては、地上波以外の分野での収益の可能性に挑戦しています。Web動画の世界では、アマチュアでも高性能な撮影編集機材を購入できるようになってきており、誰もがカメラマン化してきています。しかしながら本物を見たいという視聴者の要望も高いため、我々プロフェッショナルとしては、機材の性能の違いではなく、アマチュアと同じような機材でレベルの違うものを見せたいと考えています。また、映像を作るだけでなく、Youtubeでの公開をはじめとしてビジネス的な展開もサポートしています。

渡邉
中小企業からの発注の場合、通常の番組制作と比べると予算が少ないことは承知していますが、それを逆手にとって、演出面などを含めて様々なことに挑戦していきたいと考えています。今回の場合は、黒木がプロデューサーを務めながら、ドローンも含めた撮影全般を担当し、脚本、監督、編集を私が担当しました。大きな作品の場合は作業も細分化されてしまいますが、1人ですべての作業を行うということは、今後の人材に求められることだと感じています。それと同時に、1人で作り上げることは、映像に携わる人間として魅力的なことでもあり、普段のテレビ番組制作にも良い効果となって戻ってくると思います。

今回制作されたブランディング映像について教えてください。

渡邉
田伝むしの木村さんからは、作り手の思いを伝えてくださいという話をいただき、基本的にドキュメンタリーの手法で作っています。主演女優の綾川まみさんも地元である石巻市出身で、同じ思いをお持ちであることから、撮影にあたっては、最初から過度に作りこまずに、その場の雰囲気を優先して進めることを意識しました。全3話の構成で、第2話目も撮影が終わって現在編集を行っており、10月上旬の公開を予定してます。

○ 委託元企業情報